工場のシフト勤務による、健康リスクを考える

これから、工場の夜勤の仕事を始めようとしている方、もしくはすでに夜勤をしていられる方。

健康の事を考えていますか?

夜勤専属ではなく、ここではシフト勤務(昼夜あり)の仕事について、健康リスクのお話をします。

私は実際、10年ほどの工場シフト勤務経験者ですが、メリット・デメリットがあるので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

シフト勤務とは

現代の社会において、快適な生活を送るためには、いろんな業界で24時間稼働が当たり前になってきてます。

当然、真夜中も昼間と同じ仕事内容で働かなければ維持していけない、重要な職務もあると思います。

工場勤務で経験した、わたくしのシフトをみてください。

シフトの例

2交代制をとるシフトのことです。勤務時間の例は以下のとおりです。

日勤:8:00~16:50

夜勤:20:00~翌朝4:50

日勤、準夜勤交代制をとるシフトのことです。勤務時間の例は以下のとおりです。

日勤:8:00~16:45

準夜勤:17:00~深夜1:00

これは、あくまでわたくしの職場でのシフトなので、会社や業種によってさまざまなパターンがあると思います。

日勤、夜勤を1週間交代で行います。(土日はお休み、週休2日制の勤務として)

シフト勤務のデメリット

  • 睡眠不足になる

深夜勤務なので、昼間寝ておかなければなりませんが、日中は騒音やら、明るさによりぐっすりと眠れません。

夜の11時くらいまでは普通に仕事できますが、12時過ぎて一息つくと、急に眠気が襲ってきます。

しかし、勤務中なので眠るわけにもいかず、睡眠不足の状態で仕事をすることになります。

 

  • 体調を崩しやすくなる

風邪をひくことが多くなります。年齢や体質などによるのかもしれませんが、一度ひくと長引いてつらい思いをします。

 

  • 太りやすい体質になる

深夜なのに、仕事で動いてるので、当然お腹がすきます。コンビニ等の弁当で済ませるので、がっつりと食べてしまい太ってしまいます。

仕事してるから太らないだろ?と思いがちですが、昼間と深夜ではちょっと違うようですね(これも個人差や体質にもよるかもしれません)

 

  • 疲れが取れにくい

上記のデメリットを考えると当然かもしれませんが、なんとなく体がダル重い感じが抜けなく、シャキッとできません。

 

  • 眠気による集中力低下が招く事故の危険性

眠いのに我慢して作業を行えば、一瞬で事故に合います。

工場というと、機械作業など危険が多いので、睡眠不足ではいつか命を落とすリスクもあります。

シフト勤務のメリット

あえて、デメリットから書きましたが、少しだけメリットもあるかもしれません。

  • 夜勤手当がある

労働基準法では、夜勤手当について次のように定められているようですね。

「使用者が、午後10時から午前5時までの間において労働させた場合は、通常の労働時間で計算した賃金の2割5分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない」

基本給が高くなればなるほど、夜勤手当も増える計算になりますね。

わたくし場合で、夜勤手当で月3万以上ついてました。

  • 平日の日中に、普段いけないところへ行くことができる。

役所や、銀行など、平日の昼間に行きたいときありますよね。

そういうときは、助かります。

また、お店なども空いてますし、料金も安いところもあって、楽しめます。

ただ、昼間は寝ないといけませんね・・・

 

シフト勤務のリスクと健康対策

シフト勤務には、睡眠に関してのリスクが中心に起きていると感じます。

夜しっかりと睡眠をとるのと、日中睡眠をとるのでは、良質という意味で大きく違いがあります。

睡眠の重要性

睡眠の効果は、心身の疲労回復を行います。

睡眠には、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があります。

眠りにつくと、始めに「レム睡眠」に入り、その後に「ノンレム睡眠」に切り替わります。

入眠からか覚醒までをおおよそ90分周期で繰り返しながら心身を整えます。

深い眠りが「ノンレム睡眠」で、脳から「成長ホルモン」が分泌されます。

傷ついた全身の細胞の修復を行う大事なホルモンです。

また、「レム睡眠」には身体を休養させ、脳内を整理し記憶を固定させる役割があります。

日中の活動で疲れた脳を落ち着かせてくれます。

朝の太陽を浴びる重要性

本来人間は、朝起きて、太陽の日を浴びて活動し、夜はしっかりと眠るという生活を送ってきました。

この太陽の日を浴びると、人間の体内時計をリセットし、生活リズムを整える働きがあるのです。

日光を浴びると、セロトニンという脳内神経伝達物質がつくられ、やる気や集中力をアップさせます。

また、夜眠たくなるのは、メラトニンという物質が分泌させるからです。

このメラトニンは、朝作られたセロトニンが材料となっているので、日中にしっかりとセロトニンが分泌される必要があります。

昼間に質のいい睡眠をとるために

昼夜が逆になってしまう、シフト勤務。

仕事上やむを得ないですが、できるだけ健康であるために、良質な睡眠をとれる環境を作りましょう。

  • 夜勤明けの帰りは、目に朝日が入らないようにする。

本来は、太陽の重要性から反してはいますが、セロトニンが分泌されるため、夜も眠くなってしまいます。

その為、サングラスなどをかけて暗い状態を維持しながら帰宅し、自宅ではすぐに休むようにしましょう。

また家のカーテンなどを閉めて、部屋を暗くしておきましょう。

  • お酒などのアルコールや、コーヒー、紅茶などのカフェインの多い物の摂取を控える。

なかなか眠れないと、アルコールの力を借りる方も見えると思いますが、かえって健康を害してしまうリスクがあります。

また、依存症などの危険性もあるので避けましょう。

勤務中の眠気覚ましに、コーヒーなどのカフェインを摂ることも多いかと思いますが、カフェインの持続性は6時間ほどと言われています。

良質な睡眠を妨げないためにも、睡眠をとる前に摂取するのは避けましょう。

あと、缶コーヒーには、糖分が多いものがあるので、常習化すると糖尿などのリスクもあるので気をつけましょう。

  • 家族の協力も必要

特に小さなお子さんがいるときは、自宅では静かな環境を作るために協力してもらいましょう。

どうしても無理な場合は、耳栓などをして眠る、部屋を移動して一人になるなどの対策を行いましょう。

工場夜勤の睡眠のとり方の動画はこちら↓

今回のまとめ

  • シフト勤務とは
  • シフト勤務のデメリット
  • シフト勤務のメリット
  • シフト勤務のリスクと健康対策

昼夜逆転の生活を好んで選ぶ方は少数だと思います。

メリットは金銭面だけと感じるのは、わたくしだけではないのではないでしょうか?

やむを得ない事情があるときは、仕方ありませんが、本来の生活リズムから考えると、できるだけ避けたいものです。

今から、シフト勤務も視野に入れている、若い人たちには特にじっくり考えてほしいですね!

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA